今治から、高速バスで広島県尾道へ。
電車でももちろん行けるので最初自分は電車に乗って向かうつもりだったのだけど、尾道でわたしのライブをひらいてくださるKさんから「高速バスで来てください」という指示のようなメールが来ていたので、それに従ってバスで尾道に行くことにした。
乗ってみたら、今治から尾道へ行くまでに、バス車内から見える、瀬戸内海とみかん畑の絶景が続き、じぶんはひとしきり窓の外の景色に感動し続けていたので、
「ああ、Kさんは、きっとわたしにこの景色を見せたくてバスで来いって指定したのだなーふふふ」と思い、尾道到着後、Kさんに「わたしにあの景色をプレゼントしてくれたんですよね?だからわざわざバスで来てって言ったんですよね?」と聞いたら「ぜんぜん何も考えてなかった!電車でも来れたんだね〜!あはは!」ということだった。

尾道到着後、荷物を置いてさっそく探訪。
向島というフェリーで片道3分60円の島まで散歩。このフェリーは、通学する中高生や、夕ご飯の買い物をしたお母さん、など自動車や自転車ごと船で簡単に運んでくれるので、1日に何往復も動いていて、日常的に使われているもの。
あっという間につくので、ぼーっと携帯なんかを見ていると降りるタイミングを逃してしまうので、じぶんはそれで何度も意味なく往復してしまい、乗務員のおじさんに「え!あんたまだおったんか!」と言われる始末。

尾道の港をしばらくうろうろしていた。昨日まで瀬戸内海をたっぷり堪能してきたけれど、さらにまだ尾道の海が見たい、という思いを抱いて来た。海はどこへ行っても、海だ、そうつくづく思った。
自分が18.19歳の頃、岩手の港の岸壁で、ココアを水筒につめマフラーをまき、TSUTAYAで借りてきたCDをひとりで聴くことだけが生きがいだった。その頃は海をとくべついいものだとは感じていなかったけれど、なんとなく心が落ち着くな、という思いがあったから、あったかい部屋の中で聴けばいいのにわざわざ寒い思いをして港の岸壁に通っていたんだと思う。この旅のあいだ、その頃のことをよく思い出していた。



尾道には、その土地を愛した若い移住者がとても多く、自分のライブ終わりには、ライブに来てくれた同い年くらいの女の子たちと飲屋街に向かい、その子たちがいつも友達同士で飲みに行くのだと言う「またたび」というラーメン屋へ連れて行ってもらった。ラーメン以外のおつまみも絶品でラーメン以外のものをいろいろ注文してみんな遅くまで飲んでいることもあるという。もちろんラーメンもおいしくて、自分も4種類ほどをすこしずつ食べさせてもらった。
そこへ出入りする人たちもみんな顔見知り、というかんじで、あの人はどこどこのカフェの店員さんで、だとか、この人は東京から移住していまは、なになにの活動を尾道でし始めている、だとか、いろいろ尾道に住む人のことや、おいしいご飯やさんのことなどを教えてもらった。
みんなのどかで自由な人たちで主体性が強い、という印象。


翌朝は早起きして、ひとりで千光寺へ。行きはロープウェイ。
母親への御守りをひとつ選んで購入、自分は、絵馬に祈りをかいて結んできた。昼食は、海鮮丼、蕎麦屋、お好み焼きでそれぞれ行きたいお店があったので、どこに行こうか迷った末に海鮮丼屋に向かったが、なんと本日定休日。よしじゃあ蕎麦屋だ、と目当ての蕎麦屋へ向かったがこちらも残念ながら定休日。どちらも定休日ならしょうがない、じゃぁ、お好み焼きに大決定だな、とすがすがしい気持ちでお好み焼き「むらかみ」へ。
尾道焼きを一枚ぺろりとひとりで食べ、その後、喫茶ハライソでシナモンコーヒー。その後、Kさんのお店でお皿とクッキーを購入。その後、鳥須井八幡神社へ。

鳥須井八幡神社では、願い玉という御守りが有名らしく、願い玉をひとつ選び、それを両手のひらにしっかりはさみ、神様の前でひとつだけ願い事をお祈りしてください、と巫女さんに言われたので、その通りにした。神社をあとにし、尾道の街にさよならを告げ、電車で福山まで移動し、福山から新幹線で東京の自宅へと戻った。